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TNTmips


はじめに

TNTmipsは、米 MicroImages 社で開発された地理情報、画像処理アプリケーションソフトウェアです。世界70カ国の様々な利用分野で活躍しています。(例:地質調査、資源管理、軍関連、教育、政府自治体政策立案支援など) ユーザ層は大変広く、大学等の教育研究機関、政府地方自治体、省庁、自然保護団等、多岐に渡っています。TNTmips の利用範囲は,地図を利用するあらゆる領域に及ぼうとしています。 コンピュータの普及によって、タイプライターがワープロに変わり、簿記が表計算ソフトに変わってきているように、地図や地理情報の取り扱いも、紙とインクからコンピュータ上のデジタルデータとして扱われるようになるでしょう。 コンピュータの高性能化が著しく進む中、より正確で忠実な地理情報再現が可能となり、今後 TNTmips のような総合的に地理情報を取り扱うソフトウェアのニーズは高まるのではないでしょうか。 MicroImages 社は1986年に設立され、「Mapand Image Processing System(MIPS)」を開発しました。この製品は汎用コンピュータ上での画像処理を主に行うもので、大学などの教育機関での利用を想定したものでした。 その後、様々な発展を遂げ、GIS、CAD、TIN、デスクトップマッピング、その他関連する事象を総合的に取り扱うソフトウェアと発展し、現在に至っています。



動作環境

TNTmipsはIBM PC、マッキントッシュ、UNIXワークステーションを対象としたソフトウェアです。しかしソースコードは共通で、各種環境に合わせてコンパイルをするのでインターフェースや機能に違いがほとんどありません。

IBM PC
CPU Pentium以上(推奨、Pentium Ⅱ 300MHz 以上)
メモリー16MB以上 (推奨 128MB 以上)
HDD 空き容量300MB以上
VGA 以上 8ビット、16ビット、24ビット 色階調 (推奨 XGA 16ビット色階調以上)
CD-ROM Drive(インストールに必要)
OS Windows 95、Windows 98、Windows NT 4.0、Windows 2000、Linux

Unix Workstation
DEC Alpha with OSF/1
Sun SPARCstation
HP Apollo series
SGI Iris series
8bit or 24bit Color depth X Window system
CD-ROM Drive

Apple Macintosh
CPU 68030 以上
システムメモリー16MB
8bit 16bit 24bit color display subsystem
CD-ROM Drive



製品構成

MicroImages 社の TNTmips には、ファミリー製品があります。TNT製品は、以下の製品から構成されています。

TNTmips
解析型GISであるTNTmipsは、TNT製品の中で最も主要な位置を占めています。表示・印刷はもちろんのこと、編集、ベクトル解析ラスター解析など、多彩な機能を持ちます。

TNTedit
TNTmipsの機能から、ベクトル解析、ラスター解析機能を取り除いた製品です。ベクトルデータやラスターデータを自分で編集して地図を作る事に焦点を絞った製品です。

TNTView
TNTedit から、さらに編集機能を取り除いた製品です。表示・印刷しかできません。TNTatlas の機能が増えてきたので、製品としては価値が低くなってきました。

TNTlite(フリー)
TNTmips のデータサイズ制限版です。小規模なプロジェクトや教育用途に適しています。フリーソフトですので、MicroImages 社のサイトからダウンロードしてお使い下さい。 TNTmips をお持ちの方は、製品の CD-ROM をハードウェアキーなしでインストールすると、TNTlite になります。

TNTatlas(フリー)
TNTmips で作成したデータを配布する場合、データと共にフリーで添付できるビューワーです。TNT製品を購入すると、付属します。 MicroImages社のサイトからダウンロードして使用する事も可能です。

TNTserver
TNTserverはTNTmipsで作成したデータをインターネット経由で表示するためのサーバーソフトウェアです。クライアントは、IE5.0 以上が必要です。 クライアントでデータを表示させるJavaアプレットが付属しますので、これを自由にカスタマイズして、独自のアプリケーションが作成できます。

オプション
TNTmipsは、標準ではA4サイズの用紙にしか印刷できません。A0/A1 サイズのプロッターに地図を印刷するには、別途 P15 オプションが必要です。 TNTedit、TNTviewには、A0/A1 サイズのプリンターオプションはありません。



製品の特徴

TNTmipsの開発はマルチプラットフォームとネットワーク環境をベースにして行われており、稼動環境は多岐に渡っています。 これによりコンピュータの相違による地理空間解析の習得に伴う障害が大きく軽減されました。TNTmipsは高価なコンピュータとソフトウェアに変り、様々な状況で活躍できるソフトウェアパッケージとして世界中に広がりつつあります。

多くの地理空間解析ソフトは画像処理やはベクトル操作のいずれかに特化したものであり、両者にまたがる機能を備えているものは決して多くはありません。 しかしTNTmipsは様々な種類の地理空間データを統合的に表示、編集、処理、変換することができます。 データの種類はCAD型、トポロジーを持ったベクトル型、TIN型、ラスター型、リレーショナルデータ型などがあり、それはすべてTNTmipsProject File (.rvc)にオブジェクトファイルとして格納されます。 投影方法、ヒストグラム、属性など各データに固有な情報はサブオブジェクトとしてオブジェクトファイルの中に同時に格納されます。 TNTmipsで扱われるデータはすべて階層化されたデータ構造を持ち、各データ形式に対してもユーザがもっとも効率よく作業ができるような表示形式がとられています。 またデータと関連する情報の閲覧、各種空間、地図情報処理がより容易に行えるように設計されています。 これにより、地図データの視覚化、空間情報解析、分析、モデリング、シミュレーション、地図制作、他など統合的なGISの構築や利用に大きな力を発揮します。 また人工衛星、空中写真、水中音波検知機からスキャンしたデータをインポートし、トポロジーをもったベクトルデータを作成することも可能です。

TNTmipsの持つ機能は大変多く、MicroImages社が作成する入門書も1000ページ以上にもなります。ここではTNTmipsの主な機能である、表示(Display)、編集(Edit)、処理(Process)にしぼり、各機能のほんの一部を簡単に紹介したいと思います。



TNTmipsのメニューバー



表示機能

表示機能では2Dや3Dの表示、WYSIWYGによるマップコンポジション、3Dフライトスルーシミュレーションがあります。各種データはレイヤー表示が可能で、レイヤーの表示順序、透明度などを細かく設定することが可能です。 また同時に関連するデータベースへのアクセスや、属性データの表を参照、データクエリによる情報検索等が容易に行えます。 表示されている画面の拡大・縮小表示はもちろんのこと、オブジェクト選択や距離測定などが容易に行えるよう各種アイコンが用意されています。 表示できる、レイヤータイプはラスター、ベクトル、CAD、TIN、データベース、ピンマップ、格子線、ジオフォーミュラ、リージョンデータなどがあげられます。 また人工衛星から得たコンポジット型のラスター情報をバンドごとにRGB表示にすることや、ベクトルデータコントロールウィンドウを使って書くベクトル要素の検索条件やスタイル選択をすることができます。 TNTmipsでは各種投影法にも対応しており、地図のレイアウト表示では投影法の違いを自動的に計算するので、グループの投影法によらず、データを指定された投影法で表示することが可能です。 また表示されているデータをプリンターやプロッターで出力することやポストスクリプトファイルを作成することができます。



2Dグループ表示



編集機能

TNTmipsではラスター、ベクトル、TIN、CADレイヤーを複数の参照レイヤーを閲覧ながら編集することができます。既存のラスターデータをベクトルデータに変換し、新規にCAD、ベクトルオブジェクトを生成することが可能です。



ベクトルデータ編集ツール




ラスターデータ編集ツール




CADデータ編集ツール


TNTmipsではデータにジオリファレンスを付与することによって、データの座標系と地理座標を対応させています。の編集機能でデータのGeoreferenceを編集することができます。 すでにジオァレンスされたオブジェクトを使って、ラスター、ベクトル、TIN、CADオブジェクトに既知のコントロールポイントの座標をインポートすることができます。 ジオレファレンス編集機能を使って、既存地図の歪みの補正を行ったり、他形式地図データとの関連性を付与することができます。



Georeference編集




各座標にGeoreferenceデータを付加



処理機能

TNTmipsの処理機能の一つとして、外部アプリケーションからのデータのインポート、外部アプリケーションに対応したファイルのエクスポート機能があります。 インポート機能は58種類のラスターデータ、23種類のベクトルデータ、11種類のCADデータ、8種類のデータベース形式に対応しており、ラスターではJPG、GIF、TIF、ERDAS、SPOT、LANDSAT、RADARSATなど主要な形式に対応しています。 また変換をしなくても元ファイルのままTNTmipsに読み込み、編集‐保存ができるため、プラットフォームの違いや、ファイルシステムの違いに悩まされることはありません



多様多趣のデータ形式に対応



その他

周辺機器のサポート
TNTmipsは数多くの周辺機器をサポートしています。

入力
イメージスキャナ
デジタイザー
デジタルカメラ
ビデオキャプチャーシステム
その他

出力
インクジェットプリンタ
レーザプリンタ
プロッター(横幅 44インチ 110cmまで)

サポート

MicroImages社は1年に3回のソフトウェアアップグレードを行っています。アップグレードの際には、ユーザへアップデート用のCD-ROMと各種追加ドキュメントが送付されます。 TNTmipsに付属するマニュアル、各種FAQなどのドキュメントはTNTmipsの詳細な機能について細部まで解説しており、ページ数は1500ページ以上にのぼります。 また、プロのテクニカルサポートの専門家が電話やFAXによるサポートを提供します。



TNTmips入門



おわりに

ディジタル技術の発展と普及により、従来アナログデータとして人間が扱ってきた様々な事象は今後コンピュータ上で取り扱うことのできるデジタルデータとして処理され、処理装置、より優れた処理機能へのニーズはより高まります。 地理情報、空間情報解析においてのディジタル化への動きは特に早く、より高速な処理装置、高度な処理ソフトへのニーズは高まる一方です。
TNTmipsは地理情報、空間情報を統合的に扱うことのできるソフトウェアです。 地理情報、空間情報を扱うためには、画像処理、画像解析用のソフトウェア、CAD、ベクトル、ラスター編集用ソフトウェアなど数多くのアプリケーションを操作する必要があり、 それぞれ別々のアプリケーションを扱えば、データの互換性、データ変換などに悩まされることも多く、作業効率の低下につながります。TNTmipsはこれらの問題を解決しつつ、 優れたユーザインタフェースと豊富な機能を備え、高度な地理空間情報処理能力を実現し、その使いやすさと技術的な優位により、質の高いソリューションを提供します。